自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

大人のアメリカ人用プレゼント

子供の時分は親や友人らに誕生日を祝ってもらい、プレゼントを貰うが、大人になり、家庭を持ち子供もできれば、それは子供のためだけと、自分の誕生日を祝うことがなくなっていく。しかしアメリカでは、大人になっても比較的誕生日を祝う。親類や友人を集めて、まるで子供のとあまり変わらないような誕生日パーティーをする人が多い。もともと人が集まりわいわいがやがやするのが好きなのか、アメリカ人は特に理由もなくパーティーをするくらいなので、年を取っても誕生日は格好のパーティーとなる。
当然、誕生日プレゼントも然りで、たいてい贈りあう。贈る相手である自分の両親、叔父叔母、いとこ兄弟、祖父祖母、友人らがもう50,60代になっていても、贈ろうとする。よくあるのはギフトカードや、現金、花束、ビール、ワインなどをバースデーカードとともに送るのだが、そういうありきたりでいいけども、中には今流行っているものや、これから流行しそうなもの、珍しいもの、オォー、と感心するような誕生日プレゼントを贈る人もいる。
贈る相手は大人なので、たいていの店で売っている商品は知っている。近くの店ですぐ買えるような物を贈るのは面白くないと、ユニークで発想がなかったような、クールな物を贈ってくれる人もいる。
例えば、ウェブサイト等で調べて、とてもよく落ちる洗濯用洗剤を作って箱に入れて贈ってくれたり、オーストラリア旅行した際に、上下逆さまになった世界地図を買って贈ってくれたり、アフリカ産の原住民の形をしたクリスマスオーナメントを贈ってくれたり、大便した後に使う大便専用スプレーだったり、自作のガラス細工で作ったネックレスを贈ってくれたり、見たこともないような味と香りのする紅茶の葉だったりと、どれだけ高価かではなく、どれだけ驚かせられるか、どれだけユニークで印象的か、をメインに贈ってくれる人もいる。受け取った方は、わざわざいろいろと考えて、こんなユニークな物を贈ってくれたのか、と感激することがあるし、そう思われたいがために、私もあれこれとプレゼント用ネタ探しのアンテナを広げている感覚で過ごしている。