自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカ寒冷地の暖房法

NYにある私の家のような雪国のエリアでは、家にFurnace(ファーネス、暖房炉)なる大きな暖房器具が設置されている。たいてい地下か家の中心に、高さ一メートル以上の直方体の機械があり、ガスを用い、機械の中で風を温風に変え、パイプをつたい各部屋を暖める。各部屋にはファーネス専用の通気口があり、そこから温風が出てくる仕組みだ。日本のようなエアコンやこたつはほとんど普及しておらず、アメリカの寒冷地ではたいていこのファーネスで暖をとっている。
このファーネスは、たいてい寿命があるもので、20年から25年で新しい物へ交換が必要だ。私の家のファーネスは、22年経ち、運転中の音がうるさくそろそろ交換が必要であったので、先日業者を呼んだ。
日本のエアコンであれば、10万もあれば済み、また温風冷風が使えるので一年中使え、壁にかけるのでそれほどかさばらない。一方アメリカのファーネスは、冷蔵庫並みのサイズでかさばり、値段は本体、設置取付費用込みで50万程度する。かなりの出費である。近くのLowesなどのホームセンターに行けば、ファーネスを売っている店があるが、日本のこたつやエアコンで親しむと、なかなか暖房器具に50万も60万も出すのに躊躇する。
日本からこたつを郵送してもらったり、ハロゲンヒータなどで済まそうかとも考えたほどだ。だが州によっては、補助金が出るところがある。条件が合致すれば全額補助もしくは半額補助してくれるので、活用してみたい所だ。