自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

ゾンビ大好きアメリカ人

アメリカ人は本当にゾンビが大好きだ。ゾンビ関連の映画、TVショー、TVゲーム、フィクションの本、ハロウィンのコスチュームなどは大変多く、人気は不動のようだ。
アメリカでは、忍者、バンパイアものも人気だが、ゾンビはそれと同等か、それ以上の人気がある。日本でホラーものと言えば、白く足がないお化けや、ろくろ首、一つ目小僧、鬼、天狗、閻魔大王、三角頭巾を額につけた幽霊、地縛霊、貞子など、いくつかあるが、アメリカでは(貞子を除き)それほどバリエーションがない。ホラーものといえばゾンビ、バンパイア、ジェイソン、チャッキー程度だ。
なぜゾンビがそれほど人気で怖がられるのか。いくつか理由があると思うが、私が思うに、アメリカでは土葬されることがまだあり、その死体が生き返りゾンビとなってさまよい襲うかもしれない、と不安になるためかもしれない。
墓参りをしに墓場へ行くと、たいていは火葬であるが、たまにこんもりと盛り上がった地面の上に、花束が置かれているのを目にする。明らかに土葬されたもので、最近埋葬されたのか、そこだけ芝生がなく、目立つ。聞くと土葬は結構あると言う。埋葬すぐなら身長ほどの長さの土が盛り上がっているので土葬と分かるが、しばらく経つと火葬か土葬か分からなくなる。現実的に墓で土葬されており、そうした土葬された死体が甦り、ゾンビとなって襲ってきたら、という潜在的な不安があるので、アメリカではゾンビが人気なのかもしれない。