自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカの田舎で日本人と会える場所

日本に住んでいた頃、英語の勉強がてらに、よく外国風のバーや、スポーツバーに行った。そこにはたいてい外人がいた。外国に住むと、同胞や母国が恋しくなるのか、母国が感じられる場所には同胞が集まってくる。彼らを見るとそんな気がした。
私はアメリカに住んでいるが、当時そういったバーで感じたのと同じ気持ちになることがある。遠い異国に住み、周りに日本人がいるとなんとなく嬉しいし、知り合いになりたいと思う。日本から来られてまだ日が浅い方なら、何かお世話をしてあげればという気持ちになる。
ただ私の住む田舎という場所柄、日本を感じられる場所というものがほとんどない。神社仏閣はないし、居酒屋もない。日本人客がいれば何か話でもと思い日本食レストランに行っても、アメリカ人や中国人ばかりで肝心の日本人がいない。しかも店員やシェフは中国人である。中国系や韓国系の教会はちらほらあるが日本人による教会は周りにない。ここに行けば同胞である日本人がいる、という場所が回りにほとんどないのである。
世界で最も日本人移住者の多い国の一つであるアメリカなのだから、私の周辺にももう少し日本人がいると思うのだが、日本人の知り合いのほとんどは駐在員とそのご家族か、たまに留学でやってくる高校生くらいである。ニューヨークシティーまで行けば、相当数の日本人コミュニティーや、私の母校のニューヨーク支部があって同窓生とお会いできるなど楽しいかと思うが、遠いのでそれも実現できずにいる。今の田舎地域に移住する際にそれらは察しがついたが、更なる日本人の方がアメリカ特に田舎の小都市にも移住されると、いろいろな意味でもっと良くなり楽しくなると思う。