自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカの薬は強いのか?

アメリカの薬は強いのか?アメリカ在住の日本人医師に聞いてみた。すると、同じ成分で同じ分量であれば、日本のものと全く同じであるという。例えば頭痛薬等に使われるイブプロフェンは、日本アメリカのどちらで入手しても成分は同じで、分量も同じであれば違いはないという。
ただそれは個人の体調体質や状況を踏まえて出す医師による処方箋に言えることで、アメリカの薬局で買える市販薬では多少話が変わり、頭痛薬にイブプロフェン以外の成分が割と入っていることがあり、万人に効く総合薬のようなもので人によっては眠くなる等の副作用が出やすい場合もあると言ってくれた。確かに風邪をこじらせアメリカの薬局で液体の風邪薬を飲んだ際、やけに体が熱くなり眠くなった事がある。
医師による処方箋ならば、副作用等が強いと感じることが比較的ましなようで、市販薬ならばそれらが少し強いかもしれない。
しかしアメリカの薬は強いようだ、と事前に言われると、日本のと成分分量とも同じであっても、より副作用が出たり効果が強く感じたりするかもしれない。いわゆるプラシーボ効果(偽薬効果)の側面も無視できない。友人知人から、アメリカの薬は強かった、等と言われると、いざ自分が服用する際自分自身への暗示効果で本来以上に強く感じてしまいかねない。
一方妻やアメリカ人の友人達が言うには、同じ風邪薬でも医者からの処方箋は強く、時に習慣性を感じる程主成分の量が多いので即効性があると言う。そのため普通の店で買える一般薬よりよく効く。処方箋を過度に一度に撮れば、死ぬかもしれないと彼らは言う。
知り合いの日本人女性の永住者は、偏頭痛があるが、アメリカ人医師から処方された薬が強すぎ、だるくなるので、その半分だけを服用すると言う。処方された分量では、彼女の体質的に、または日本の薬で慣れた体には、本当によく効き過ぎるのか、プラシーボ効果の要因もあるのか、その他原因があるのか、真意は分かりかねるが、全米にも日本人医師がいるので、日米の薬事情に一定の理解がある彼らに診察相談を踏まえて決めるのが最善策の1つかもしれない。