自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

Knock on Wood!

アメリカ人の指によるジェスチャー、いわゆるフィンガークオートは色々あるが、今回は日本人がやらずアメリカ人がやるものを二つ挙げてみる。
木やテーブル等を握りこぶしで軽く叩き、「Knock on Wood(ノックオンウッド)」と言う。アメリカでは木をたたくと悪霊が去り、いい事が起こるという迷信があり、その意味をこめてこのジェスチャーをし、Knock on Woodと口に出して言う。同様の意味で、ピースのサインをし、人差し指を中指の手の平側へ交差させ、中指の第一関節を少し折り、二本の指を固定するクロスフィンガーも時々用いられる。
特に子供や女性の間で使われることが多く、明日晴れますように、とか、やるべき事はやった、などの後にこのジェスチャーと言葉を用いられることがある。
この意味をおおざっばに言うと、日本で言うてるてる坊主を作って祈るような状態、または果報は寝て待て、あとは吉報を待つだけ、神頼みなど、自分ではこれ以上何もしようがなく、良い結果を望んでいる場合に用いられることがある。アメリカの天気予報の女性キャスターが、日曜日や祭日、大きなイベントがある日の予報を雨や雪と言った後に、「でも晴れるといいですね、Knock on Wood!」などと手のジェスチャーとともに言う場合がたまに見受けられる。どこか可愛らしくてほのぼのした印象がこのジェスチャーにはある。