自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

ニューヨークの停電

私が住んでいるニューヨーク北部では冬に停電がしばしば起こる。原因は吹雪、ハリケーンである。送電線が故障して電気が止まるだけでなく、ガスも止まることもある。こうなると悲惨で、外部がマイナス10度程度の場合、家の中も息が白くなるほど相当寒くなり、暖をとれなくなる。
アパートに住んでいた頃は、電気ガスともに吹雪のせいで止まることが何度かあった。管理者に問い合わせすると、先着何名かは、近くの発電機のあるホテルに一泊してもいいということで、子供が小さかったこともあり、幸いホテルに泊まることができたこともある。もちろん宿泊費はアパート管理会社持ちであった。そうでない場合、また自己所有の一軒屋の場合の停電、ガス供給がないのは辛く、家に発電設備や薪を用いての暖炉でもない限り、吹雪の夜は相当冷え込む。食料は、生活の知恵なのか、人々は比較的普段から買い込んでいる。そういう時のために、寒冷地を中心に一階と同じくらいの広さの地下がたいていの家にはあり、そこに食料がよく保存されているからだ。
そういう環境に住んでいるので、天気予報を見る際も、西のシカゴあたりで猛吹雪があればこちらにもまもなくやってくると注意し、南部のフロリダ、サウスキャロライナあたりで巨大なハリケーンが発生すれば北上してこないか注視する習慣がついているのである。