自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

カントリー音楽

アメリカでラジオを聴いていると、カントリーの曲がよく流れてくる。日本にいる頃は、カントリーはしいて日本で言えば演歌のようなもので、アメリカの土地柄が色濃い民族音楽の類程度にしか思っていなかった。しかし90年頃から日本でもShania Twainや、その後Taylor Swiftなど女性のカントリーシンガーがヒットしだし、日本でもカントリーミュージックにかなり人気が出てきたように思う。
しかし男性のカントリー音楽はというと、そんなに日本では人気がないように思う。アメリカではどうかというと、ラジオでもよく流れてくるし、テレビでもカントリーの人気男性歌手が歌ったりテレビ番組に出演しているのをしばしば見かける。
しかし個人的印象だが、いまだに私は男性カントリー歌手の違いが分からない。その多くが同じようにカウボーイハットをかぶり、白地のシャツに黒いジャケットを羽織り、ジーンズとブーツを履いた風貌である。そして何より、彼ら男性カントリー歌手の声がどれも同じに聞こえてしまう。こういう声でなければいけないようなスタンスでもあるかのように、多くが同じような声で歌っているように感じ、違いが分からないほどだ。
それはともかく、カントリーというジャンルはアメリカでは女性歌手だけでなく男性歌手も人気がある。例えば、「ドアを開けると、待っていてくれた幼い子供の笑顔がとてもきれいで、それが私の一番大切なもの、欲しかったものなんだ」などという内容を歌う男性カントリー歌手の曲を、車で聴いていた妻がいきなり泣き出すほどで、日常生活のありふれた事を歌うのは確かに共感しやすいかもしれない。そして私が「この歌手誰?」と聴くと、妻は「知らない」、というレベルだが。